4代目
2004年 10月 07日
何が?
車の扉が。
私の車、助手席側の扉は4代目。
就職と同時に購入した、赤い車。
もろもろの困難を乗り越え、出社が決定したその場で、会社の人はおもむろは言った。
「車、買ってください。」
断っておくが、自動車の会社ではない。住宅会社だ。
それまでの移動手段は自転車だった私には、到底理解できないその言葉。しかし、有無を言わさず断言した彼に、私はうなづくしかなかった。
現場に行って納得した。
会社は、車以外では到底たどり着けない場所にあった。
バス停からは徒歩20分(以上)、しかもバスは1時間に1本、電車の駅からは、タクシーで3000円。確かに車がなければ、通勤できない。
会社の寮があてがわれたが、そこからは車で15分。
本社であるそこには、なかなか多くの人が通っていたが、車以外の通勤をしている人は皆無だった。近場の寮に住む若者1名のみ、自転車で通勤していた(しかし彼は半年後、F国へと転勤になった…)。
わかったわかった。
と、いうことで、選ぶまもなく車をご購入、そして今に至るのだ。
父の気性を引き継いだ私は、なかなか一八なところがある。
「できるかな?」と悩むと「よし、できる!!」と思ってしまうのである。ちょっとやり直すことをしないのだ。こんな私の気性をもろに受けて育った私の車は、数々の苦難を受けるハメになった。
最初の世代交代は、購入後、約1年。
寮へ向かう狭い道で、「とりゃ!!」とばかりに左折した。
そこへ聞こえた異様な音(とてもここでは表現できない…)。
父の車は散々ぶつけてきた私だが、自分の車は初めてだった。多大なショックを抱えて、修理に出した。
「こりゃ、交換だね~」
あ、そうですか…。
2代目に交代。
それから1年後。
当時私は、現場監督をしていた。
建築現場は狭い道や土地が多い。そこは車がすれ違うのがやっとの道だった。対向車がやってきたので、左に寄って進んだところ、またしても異様な音が…
そう、寄りすぎて電信柱に頬ずりしたのである…
「こりゃ、交換だね~」
好きにして…
2代目の命も短かった…
車が返ってきて1週間後。
別の狭小建築現場にて、「よし、いける!!」とばかりに、幅寄せしながら駐車していたところ、またまた異様な音が…
今回は、工事現場の産業廃棄物用のコンテナに頬ずりしていた…
・・……・・もう、いい!!
果たして、助手席側のドアには数本の横線とへこみが入ったのだ。
3代目は傷つきながらも強い子に育てるのだ…
それから数年。
現場監督を引退しても、車は現役だった。
監督時代、車の四隅は全てキズモノにしてきた私。現場はそんなに、狭かったのだろうか?引退以降、全くもって一度もぶつけてはいない。
ドアの横線もだいぶこなれてきて、また、なじんできた(ヘンな言い方…)。
友人になんと突っ込まれようが、扉に線が入ろうが、へこもうが、私の車はかわいいのだ。
3代目はもう、私の一部なのだ。
そんなある日、父が私の車で競輪場へ出かけた。
当時、私はもろもろの事情で車の運転ができず、父にたまに乗ってもらっていた。
帰宅した父が一言。
「いや~ぶつけちゃったよ、競輪場の門に。おまえの保険で直るだろ?」
なぬ!?
こうして、愛着のあった3代目ともお別れをした。
全くなんて所にぶつけるんだ。
晴れて4代目のお披露目である。
私の車は赤なのだが、何となく、ほかのところと微妙に色が違っている気がするが…
そういえば,赤は一番色焼けすると聞いていたけど…
ま、いっか。
大して違わないから。
車の扉が。
私の車、助手席側の扉は4代目。
就職と同時に購入した、赤い車。
もろもろの困難を乗り越え、出社が決定したその場で、会社の人はおもむろは言った。
「車、買ってください。」
断っておくが、自動車の会社ではない。住宅会社だ。
それまでの移動手段は自転車だった私には、到底理解できないその言葉。しかし、有無を言わさず断言した彼に、私はうなづくしかなかった。
現場に行って納得した。
会社は、車以外では到底たどり着けない場所にあった。
バス停からは徒歩20分(以上)、しかもバスは1時間に1本、電車の駅からは、タクシーで3000円。確かに車がなければ、通勤できない。
会社の寮があてがわれたが、そこからは車で15分。
本社であるそこには、なかなか多くの人が通っていたが、車以外の通勤をしている人は皆無だった。近場の寮に住む若者1名のみ、自転車で通勤していた(しかし彼は半年後、F国へと転勤になった…)。
わかったわかった。
と、いうことで、選ぶまもなく車をご購入、そして今に至るのだ。
父の気性を引き継いだ私は、なかなか一八なところがある。
「できるかな?」と悩むと「よし、できる!!」と思ってしまうのである。ちょっとやり直すことをしないのだ。こんな私の気性をもろに受けて育った私の車は、数々の苦難を受けるハメになった。
最初の世代交代は、購入後、約1年。
寮へ向かう狭い道で、「とりゃ!!」とばかりに左折した。
そこへ聞こえた異様な音(とてもここでは表現できない…)。
父の車は散々ぶつけてきた私だが、自分の車は初めてだった。多大なショックを抱えて、修理に出した。
「こりゃ、交換だね~」
あ、そうですか…。
2代目に交代。
それから1年後。
当時私は、現場監督をしていた。
建築現場は狭い道や土地が多い。そこは車がすれ違うのがやっとの道だった。対向車がやってきたので、左に寄って進んだところ、またしても異様な音が…
そう、寄りすぎて電信柱に頬ずりしたのである…
「こりゃ、交換だね~」
好きにして…
2代目の命も短かった…
車が返ってきて1週間後。
別の狭小建築現場にて、「よし、いける!!」とばかりに、幅寄せしながら駐車していたところ、またまた異様な音が…
今回は、工事現場の産業廃棄物用のコンテナに頬ずりしていた…
・・……・・もう、いい!!
果たして、助手席側のドアには数本の横線とへこみが入ったのだ。
3代目は傷つきながらも強い子に育てるのだ…
それから数年。
現場監督を引退しても、車は現役だった。
監督時代、車の四隅は全てキズモノにしてきた私。現場はそんなに、狭かったのだろうか?引退以降、全くもって一度もぶつけてはいない。
ドアの横線もだいぶこなれてきて、また、なじんできた(ヘンな言い方…)。
友人になんと突っ込まれようが、扉に線が入ろうが、へこもうが、私の車はかわいいのだ。
3代目はもう、私の一部なのだ。
そんなある日、父が私の車で競輪場へ出かけた。
当時、私はもろもろの事情で車の運転ができず、父にたまに乗ってもらっていた。
帰宅した父が一言。
「いや~ぶつけちゃったよ、競輪場の門に。おまえの保険で直るだろ?」
なぬ!?
こうして、愛着のあった3代目ともお別れをした。
全くなんて所にぶつけるんだ。
晴れて4代目のお披露目である。
私の車は赤なのだが、何となく、ほかのところと微妙に色が違っている気がするが…
そういえば,赤は一番色焼けすると聞いていたけど…
ま、いっか。
大して違わないから。
by jeepway
| 2004-10-07 22:55
| 日々徒然