四千万歩の男 井上ひさし著
2004年 12月 13日
江戸時代、”地図”を作ったあの人のお話です。
私、この本読んで、毎回反省することがあります。
この本を強引にまとめると、伊能忠敬の日誌を軸に、当時の政治・社会・文化を織り交ぜまくったフィクション・ノンフィクション(jeepway創作ジャンル)。
そのため、毎回忠敬の日誌の記載があるのだけど…今回もすっ飛ばしてしまいました。
作者の井上氏は、忠敬の残したこの日誌を元に、このような大作を書いたというのに、読者の私は、文語文に対応できなくて、すっ飛ばしてしまいます、毎回…(反省)
そうさせてしまうのは、私の中では”地図を作ったあの人”でしかない伊能忠敬が、作者の筆で、そこに生きているからなのだと思う。
何が起こるの?何が起こるの?どうなるの!?
読んでいる間中、ずー--っとこの調子である。私も区切りよく読むのをやめられなくて、駅のホームで何度も立ち往生。
幕府公認のお役人として測量に出かけたっていうのに、所詮元農民、と扱われてしまい、全くもってへなちょこ(彼が悪いんじゃない、そういう社会だったのだ)。資金はすずめの涙ほども出してもらえないから、自己負担。水戸黄門のような一発で相手を黙らせる印籠もなく、行く先々でせっせと測量をすれば、隠密に間違えられたり、殺されかけたり…ほんと、踏んだり蹴ったり。
忠敬が関わる様々な人たちが、様々な問題を抱えている。そこへ何故か彼は入っていってしまう。そして、彼なりの方法で、解決を探ろうとする。黄門様のような解決は決してできないけど、人として、正しいことをじっと考えている。
とはいえ、私個人的には、夢太郎(第5巻)の話が、好きです。好きっていうか、切なくて、でも仕方がなくて、どうにもならなくて、うん、いいんだな、これが。あと、江戸時代の華やかな空気にあてられて、自分まで江戸のこの時代に染まるようで楽しい本です。
長い上に未完なので、読むたびに、続きがなくてがっかりしてしまいます。
でもたまに、無償にこれが読みたくなって、一気読みをしてしまいます。
はぁ、続きはいつ書いてくれるんだろう…?ねぇ、井上さん…
私、この本読んで、毎回反省することがあります。
この本を強引にまとめると、伊能忠敬の日誌を軸に、当時の政治・社会・文化を織り交ぜまくったフィクション・ノンフィクション(jeepway創作ジャンル)。
そのため、毎回忠敬の日誌の記載があるのだけど…今回もすっ飛ばしてしまいました。
作者の井上氏は、忠敬の残したこの日誌を元に、このような大作を書いたというのに、読者の私は、文語文に対応できなくて、すっ飛ばしてしまいます、毎回…(反省)
そうさせてしまうのは、私の中では”地図を作ったあの人”でしかない伊能忠敬が、作者の筆で、そこに生きているからなのだと思う。
何が起こるの?何が起こるの?どうなるの!?
読んでいる間中、ずー--っとこの調子である。私も区切りよく読むのをやめられなくて、駅のホームで何度も立ち往生。
幕府公認のお役人として測量に出かけたっていうのに、所詮元農民、と扱われてしまい、全くもってへなちょこ(彼が悪いんじゃない、そういう社会だったのだ)。資金はすずめの涙ほども出してもらえないから、自己負担。水戸黄門のような一発で相手を黙らせる印籠もなく、行く先々でせっせと測量をすれば、隠密に間違えられたり、殺されかけたり…ほんと、踏んだり蹴ったり。
忠敬が関わる様々な人たちが、様々な問題を抱えている。そこへ何故か彼は入っていってしまう。そして、彼なりの方法で、解決を探ろうとする。黄門様のような解決は決してできないけど、人として、正しいことをじっと考えている。
とはいえ、私個人的には、夢太郎(第5巻)の話が、好きです。好きっていうか、切なくて、でも仕方がなくて、どうにもならなくて、うん、いいんだな、これが。あと、江戸時代の華やかな空気にあてられて、自分まで江戸のこの時代に染まるようで楽しい本です。
長い上に未完なので、読むたびに、続きがなくてがっかりしてしまいます。
でもたまに、無償にこれが読みたくなって、一気読みをしてしまいます。
はぁ、続きはいつ書いてくれるんだろう…?ねぇ、井上さん…
by jeepway
| 2004-12-13 22:46
| 読書/tv/映画