便利な言葉
2004年 11月 04日
これは、便利な言葉である。
Tamam(タマーム)
トルコ語で「大丈夫」てな感じの言葉である。語尾を上げれば疑問形、下げれば断言。どっちにも使える上に、覚えやすい。最初に覚えた言葉だった。
イスタンブールから、世界遺産の街・サフランブルにバスにて移動。
宿を引き払い、バックパックをしょって、今日はバス泊。
バスターミナルまでのシャトルバスを、街の旅行代理店で待っていた。
…来ない
お迎え時間から、20分は遅れただろうか。まだ来ない。私も、のんびりゆったりのトルコ時間に慣れ始めていた。30分、ありでしょう。40分…。???。
そして50分後、バス会社に電話した。
…明日だと思ってただぁ!?
すぐに来い!!
20分後、白いワゴン車が横付けされた。
車はでかいが、乗っているのは、トルコ語しか話せない陽気なおじさん。
バスの時間は迫っている。今日のバスに乗れなければ、今日はどこで寝るのだ!?
すぐさま飛び乗り、Let's Go!!
とにかく急いでくれ!!
ほんとに間に合うの!?
言いたいことは、山ほどある。不安が胸に突き刺さる。
しかし、トルコ語がわからない私と、全く英語もわからない陽気なドライバーのおじさん、話が通じる訳がない!!
出発したところで、どうにもこうにも、不安は治まらない。
しかし、伝えるべき言葉は見つからない。
車内には、トルコ語の歌が、響いていた。
どうにもならない私は、節に乗せて日本語で叫び始めた!!
ちょっとー、ほんとに間に合うの!?
遅れたらどうしてくれんのよー!!
ちょっと、あんた、まじめに運転してんの!?
遠回りしてんじゃないんでしょうねぇ!?
思いつく限りの不平不満、不安の日本語を、大音量のトルコ歌謡に対抗して、大声響かせた。
すると、どういうことか。
オジサンは、私が楽しんでいるかと思ったのか(違うだろ!!)、ワッハッハ、と大笑いを始め、私の肩を組み、横揺れしながら歌い始めた…
おいおい、間に合わなかったら、私は泣くぞ…
陽気なおっさんの横で、半泣きの私は、覚えたてのトルコ語で問い掛けた。
「Tamam???(消え入りそうな声で…)」
オッサン、一瞬戸惑った後、感激。
私の肩に置いた手に(運転しろよ!!)、更に力が入った。
「Tama~m!!!hahaha!!!」
これ以降、会話は Tamam?Tamam!! で成り立った。
しかし、バスターミナルに着いて、バスに乗るまで、安心などできたものではない。
これぞ、気休めにもならない気遣い。
しかし、何故か無事にバスターミナルに到着し、見事サフランブル行きのバスに乗れたときには、2時間近く遅れたのに、出発に間に合ったバス事情に、トルコの懐の深さを感じた。
以降、大量の Tamam? を連発しつづけた私。
同じ程の Tamam!! を返してくれたトルコの人々。
どっちもどっちじゃ!!
Tamam(タマーム)
トルコ語で「大丈夫」てな感じの言葉である。語尾を上げれば疑問形、下げれば断言。どっちにも使える上に、覚えやすい。最初に覚えた言葉だった。
イスタンブールから、世界遺産の街・サフランブルにバスにて移動。
宿を引き払い、バックパックをしょって、今日はバス泊。
バスターミナルまでのシャトルバスを、街の旅行代理店で待っていた。
…来ない
お迎え時間から、20分は遅れただろうか。まだ来ない。私も、のんびりゆったりのトルコ時間に慣れ始めていた。30分、ありでしょう。40分…。???。
そして50分後、バス会社に電話した。
…明日だと思ってただぁ!?
すぐに来い!!
20分後、白いワゴン車が横付けされた。
車はでかいが、乗っているのは、トルコ語しか話せない陽気なおじさん。
バスの時間は迫っている。今日のバスに乗れなければ、今日はどこで寝るのだ!?
すぐさま飛び乗り、Let's Go!!
とにかく急いでくれ!!
ほんとに間に合うの!?
言いたいことは、山ほどある。不安が胸に突き刺さる。
しかし、トルコ語がわからない私と、全く英語もわからない陽気なドライバーのおじさん、話が通じる訳がない!!
出発したところで、どうにもこうにも、不安は治まらない。
しかし、伝えるべき言葉は見つからない。
車内には、トルコ語の歌が、響いていた。
どうにもならない私は、節に乗せて日本語で叫び始めた!!
ちょっとー、ほんとに間に合うの!?
遅れたらどうしてくれんのよー!!
ちょっと、あんた、まじめに運転してんの!?
遠回りしてんじゃないんでしょうねぇ!?
思いつく限りの不平不満、不安の日本語を、大音量のトルコ歌謡に対抗して、大声響かせた。
すると、どういうことか。
オジサンは、私が楽しんでいるかと思ったのか(違うだろ!!)、ワッハッハ、と大笑いを始め、私の肩を組み、横揺れしながら歌い始めた…
おいおい、間に合わなかったら、私は泣くぞ…
陽気なおっさんの横で、半泣きの私は、覚えたてのトルコ語で問い掛けた。
「Tamam???(消え入りそうな声で…)」
オッサン、一瞬戸惑った後、感激。
私の肩に置いた手に(運転しろよ!!)、更に力が入った。
「Tama~m!!!hahaha!!!」
これ以降、会話は Tamam?Tamam!! で成り立った。
しかし、バスターミナルに着いて、バスに乗るまで、安心などできたものではない。
これぞ、気休めにもならない気遣い。
しかし、何故か無事にバスターミナルに到着し、見事サフランブル行きのバスに乗れたときには、2時間近く遅れたのに、出発に間に合ったバス事情に、トルコの懐の深さを感じた。
以降、大量の Tamam? を連発しつづけた私。
同じ程の Tamam!! を返してくれたトルコの人々。
どっちもどっちじゃ!!
by jeepway
| 2004-11-04 22:47
| 旅行