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たまにはこんな景色の前で、立ち止まってみるのもありかな


by jeepway
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諦める

『諦める』ことを覚えたのは、中学生のとき。


それまでは、結構、うまくやってたと思う。
がんばることも、苦にならなかった。
そうしたら、勉強も運動も、そこそこいい結果がついてきた。
自分に、満足していた。
なにげに、たいてい、思うとおりにコトが進んでいった。

生意気なこどもだった。


中学に入学して、周りの変化に気がついた。
何がどう変わったのかは、よくわからない。
でもテレビのチャンネルが変わったように、何かが変わった。確かに違う。
追求して、わかるものではなかった。漠然としていて、あやふやで、見えないものがふわふわしているような、昨日までわかっていたつもりのことや人が、全然別のものになったみたいだった。
自分の周りのことが、人が、全然知らないものに変わった。わからない。

いろんなことに、不安になった。
これからのこと、周りの人のこと、それまで考えもしなかったことに、気を取られるようになった。
自分しか見ていなかった自分に、気がついた、気づかされた。

いろんなことに、順位がつけられるようになった。
自分の上に、これだけの人がいる。
自分の中で、これだけのことをしなくちゃいけない。
ここより前に行くためには、これまで以上のことをしなくちゃいけない。

どうしよう、と思った。


これ以上のことを、わたしはできないかもしれない。


幼い自尊心が、傷つきそうになったとき、
ほとんど無意識に、わたしは、笑って、諦めることを覚えた。

そんなの、ムリだよ。
そんなこと、できるわけないよ。


あのころは、無意識に、無自覚に、自然に変化していったけど、
今のわたしには、痛いほど、あのころのわたしが理解できるような気がする。
自分を守ろうとして、そうすることを選んだんだろうな、って。
そうしなきゃ、自分が立っていられなかったんだろうな、って。

そしてそれが、今のわたしをつくってる。
たぶん、きっとそうだと思う。
by jeepway | 2005-07-17 01:38 | 感情